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スカパー!HDで簡易3D体験 [家電]

スカパー!HDで簡易3D体験

スカパー!HDのスカチャン3D169ではサイドバイサイド方式で3D番組が放送されていて、通常のテレビでは横方向が圧縮された2つの画像が横並びで表示される。
左に左目用、右に右目用の画面が並んでいるのでこれをそれぞれの目で見ることが出来れば立体的に見えるはず。

whats_3d_image_2.jpg
人間は二つの目の見え方の違いによって、物を立体的に感じることが出来る。

3d_image_R.jpg
右目に映っている画像

3d_image_L.jpg
左目に映っている画像

3d_image_LR.jpg
脳で認識される画像(あくまでイメージ)
真ん中の赤い棒に注目している想定。前後の二重に見えている棒が、右目と左目の画像がどちらに見えているかで前後が認識される。右目の画像が左側に見えるものは手前に、右目の画像が右側に見えるものは奥にあるように感じる。
(ここで説明するまでもないが確認の意味で。)

これを応用して昔からあるのがステレオ写真。
ステレオペアとも呼ばれるこの方式には平行法と交差法の二つの方式がある。

平行法
平行法は右目用の画像を右に左目用の画像は左に配置されている。
ステレオ写真を扱った書籍などで専用メガネがついている場合はこの方式になっている。
(実際は画像の向こう側で視線が重なる)

交差法
交差法は右目用の画像は右に左目用の画像は左に配置されている。
画像と目との中間に指先を持ってきて指先に注目して見ると背景に左右の画像がちょうど重なって見えるので、裸眼で立体視する要領をつかみ易い。

3d_image
サンプルで作った交差法のステレオ写真。(CGソフトShadeのプラグイン機能で作成)
裸眼で見る場合は交差法が見やすいと思う。サイズが大きくなると平行法ではつらくなる。

最大限遠くを見ても視線は平行より広がることはないので、元々人間の目は視線を平行以上に広げられるようにはできていないのだと思う。(訓練したりすれば別かもしれないが・・・)

サイドバイサイド方式の映像を普通のテレビで表示した場合は平行法と同じ並びなのだが、テレビのサイズでは平行法で立体視するのは無理なので、こんな物を作ってみた。

CIMG0212.jpg
100円ショップで買ったスタンドミラー(8㎝×5㎝)二つを長さ12.5㎝の金属ステー2本(1本150円くらい)で挟んでM5×8㎝のボルト2本(セットで100円)で固定したもの。
テレビとの距離が変わると調整が必要なので、ボルトは工具を使わずに指で回して固定している。このように鏡の端を挟むと、テコの原理で真ん中を固定したときより楽に角度を調整できる。

これを使って左右に表示されている二つの画像のをそれぞれの目に映るように調整する。

3d_image2.jpg
イメージとしてはこんな感じ
右目を左側の画像に向けながら、合わせ鏡によって右側の画像を見ているイメージ。

3d_image3.jpg
原理のイメージ
両目で左側の画像を見ている感覚で右目は右側の画像を見ることができる。

テレビ画面の真正面で目の位置も画面と同じ高さにすると合わせやすい。高さが違うと左右の映像が上下にズレるので鏡の角度調整が難しくなる。また、テレビのサイズやテレビとの距離で鏡の角度は違ってくるのでその都度調整が必要になる。

この鏡は手で持つより、固定した方が目が疲れないような気がする。カメラ用の三脚に固定すると角度の調整もしやすいので便利。カメラ用の三脚のネジはW1/4のサイズなので、このサイズのナットをホームセンターで買ってきて固定した。

これを使うと、本来の半分の横幅で縦長の映像ではあるが、奥行きのある映像を体感できた。本来平面の映像が奥行きを持って見える不思議な感覚はかなり惹かれる。
3D対応テレビはまだ高価なので購入するのはまだ先と思ってはいるが、この不思議な感覚をちゃんとした環境で味わいたいという気持ちも結構強い。


この方法だと3Dの画像以外が視界に入ってくるために、裸眼での立体視に慣れていない人は(慣れている人でも長時間だと)気持ち悪くなるかもしれないので、体験視聴はほどほどに。
タグ:スカバー 3D

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